2007年 04月 01日
今でも鮮明に覚えている瞬間だった。昨年10月12日の午後6時。 稲葉の打球はピッチャーの足元を抜けたが、2塁手が横っ飛びしてグラブにかろうじて納めた。 ベースカバーの遊撃手川崎にボールをトス。 間一髪だ。4万2千人が固唾を呑む。 セカンドベースで塁審の手が大きく水平に広げられた。セーフだ。 同時に、3塁ベースを大きく回って本塁に向かう森本の姿が目に飛び込む。 遊撃手からの本塁送球より一瞬早く ひちょりがホームへ滑り込んだ。 大歓声が球場を包んだ。さよなら勝ちが決まり、日本シリーズ進出の瞬間だ。 鼓膜が破れるほどの歓声を体験し、スタンドの歓喜の渦に酔いしれた。 人の歓声がこれほど大きいことを学んだ瞬間でもあった。 一緒に観戦した彼女は、両手で耳を覆いながらも、劇的な幕切れに興奮していた。 相手エースの斉藤和もあっぱれだった。松坂をしのぐ、まさしく日本一の投手だ。 うなだれてマウンドにうずくまる彼は、二人のチームメートに抱きかかえられベンチに戻った。彼に肩を肩を貸したのが二人とも黒人だった。 ズレータとカブレラだ。チームメートをいたわる気持ちは日本人の特質。彼ら二人は、まさしく日本人の心を持った助っ人なんだと感じた。 本日、日ハムが札幌ドームでの初勝利をあげた。 新庄も小笠原もいないが、あの時と同じ稲葉のバットが勝利を決めた。 日本一を決めた1戦も、稲葉の活躍だった。 彼は確か愛知県の出身、とある町のバッティングセンターで毎日、夜遅くまで練習している親子の姿があった。そのひとりが稲葉だ。 ちなみに もうひとりはイチローだったという。 その時の練習が実力と運をもたらし、勝負強く、人に感動を与える人間に育てたのだろう。 札幌移転後、日ハムファンクラブに入っているが、昨年は2度しかドームに行けなかった。 それでも、ファンクラブ会員の特典でプレーオフのチケットを入手できた。 2度目のドームで あの感動を体験した。 今年も頑張れ稲葉、頑張れファイターズ!
by jj-mikami
| 2007-04-01 18:30
| ◆ 札幌散策
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